Day1 北東北巡検
今回から大巡検の思い出を語っていこうと思います.
↓↓↓では早速↓↓↓
一日目の観察事項:①猿穴溶岩・流れ山地形(鳥海山)②八橋油田(秋田市)
①猿穴溶岩・流れ山地形
大学を出発し,私たちは秋田県象潟市にある三崎公園に向かいました.
雨の中大きな岩がゴロゴロ落ちている海岸を歩いて露頭まで行き,3000年前に鳥海山から流下した溶岩を観察しました.雨+険しい道で初っ端から疲れましたが,下がった気分も上がるような非常に見ごたえのある露頭でした!
野外観察後は道の駅象潟に移動し,鳥海山周辺の流れ山地形を観察しました.
この時もまだ雨が降っていて景色が少し霞んでいました...
晴れていればもっと綺麗な景色が見られたんだろうなあと少し残念な気持ちになりましたが,観察すべき点は抑えられたので良しとします.
鳥海山の活動は3ステージに分けられますが,猿穴溶岩,流れ山どちらも一番新しい活動期であるステージⅢに形成されたものとなっています.
②八橋油田
午後は秋田市に移動し油田や石油を成因に関係する岩石の観察を行いました.
秋田市にでは現在でも石油の採掘がおこなわれており,市内のいたるところで作業現場を見ることができます.
↑市街地で見られる採掘の機械
この地域の石油は中期~後期中新世の女川層が根源岩(石油の元になる有機物を含む岩石),後期中新世の舟川層などが貯留岩(石油が蓄えられる岩石)となってつくられたと考えられています.今回は市街地から離れた場所にある道川露頭でそれらの岩石を観察しました.
道川露頭は灰色泥岩や凝灰質シルト,中粒~細粒の砂岩等で構成されており,Makiyama chitaniiという小さな海綿動物の化石が産出します.走向・傾斜はN28W30Wでした.
↑道川露頭
オイルサンドと呼ばれる石油を含む岩石も見つけることができました!粘っこくて少し臭うことが特徴です.
↑オイルサンド(露頭中部くらいの黒い層から採取)
雨の中のスタートとなりましたが,色々なことに触れ,総じて良い一日であったと思います.
一日目の報告は以上です.
次回をお楽しみに!
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